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拍手小話

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七夕も今夜でおしまいですね。
余った小物を集ったレディーに分けてしまいましょうか。
残しても仕方ないし。


結構狙ってる人多いんですよ、うちのは。
それもこれも、キングの趣味の高さ故ですが。


一体どこからみつけてくるのか。どれもそれなりに値段がするものなのに。
あっさりプレゼントするのがいかにもキングらしい。
客を喜ばせることにかけてはうちのオーナーほど長けた人はいませんね。


なのにどうしてああ、ショーコさんに関してはがっかりさせてるんでしょうね。
ここに彼女が来るのはしょげた時ばかりですよ。残念なことに。


でも、来るたびに綺麗になる。
幸せな恋は女性を綺麗にするといいますが、悩み苦しむ恋は艶と深みを与えます。

成長させるんですね。
見た目だけでなく心も。内側から輝く真珠のように。


「玉磨かざれば」ということわざがあるでしょう。
キングは彼女を後生大事に磨いているつもりでしょうけど。
らしくもない、少々大事にしすぎかもしれませんね。


あの年頃はあっという間に変わっていくのを忘れてませんか。
のんびりしすぎると痛い目を見ますよ……まあそうですね。


たまにはいいかもしれませんけど?





                 < kei's Hitorigoto / end >



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